ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
想いを乗せて
結局、この前のあれは一体なんだったのか、全然わかんない。しかも、あの後すぐ来た莉子は、瑠依くん見てないとか言われた訳で(涙)

しかも、次の日会った瑠依くんはまたいつも通りで。

やばい。本気で自分が見えない何かをみるようになっちゃったのかもと本気で悩んでたら、いつの間にか体育祭当日。


ってか、
その本人、さっきから、居ないんですが?

瑠依くん……。

ここにきて、まさかのサボり!?


気付けば、プログラムが進んできている。男子800Mは午前の部の終わりから4番目。地味に大変な競技なくせに、扱いは微妙なとこだよね。

まぁ、こんなに、緊張して、見るのとかって、
きっと私だけか(笑)

先に女子。そして、男子か……。

私達の高校はグラウンド事情もあって近くの競技場を借りて体育祭を行う。だから、1週400M×2。

見てる方はまだわかりやすい。

各クラス選抜4名×6クラス。
24人中3位とか……

横山……、

これやっぱり、無理なんじゃん?考えれば、考えるほど、胃が圧迫される。

「莉子ー。やばい。気持ち悪くなってきた。」

「え、ちょっと大丈夫?さっき100M走ったし、休む?先生呼んでこよーか?」

「いや、見たい。」

「うん。でもまだもう少し時間あるし、ここ暑いもんね。日陰行く?ついてくよ?」

「いや、1人で大丈夫。優くんでるでしょ?見てなよ。ありがとうね。」

そして、1人応援席から、離れ、日陰になっているスタンド目指して歩いた。
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