ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
「凪ー、大丈夫なの?」
結局意味わかんない展開になりつつあるのは分かったけど、
とりあえず始まる訳だから、莉子の元に戻る。でも、何を言えばいいかなんてわからない。莉子についてきてもらい、私はゴール手間100Mの応援席にスタンバる。
ちょうど女子が始まろうとしていて、
もうすぐだ。
「凪ー?」
「あー。うん。大丈夫。でも、なんだろ。」
「何が?」
「わかんないけど、瑠依くん……走るんだって。」
「そりゃ、赤点になるからねー。」
「うん。」
「だから?」
「わかんない。でも、横山だって、走るよね。」
「さっきからどーした?何かあったの?」
「……。いや、でも、大丈夫。私は決めたから。横山が頑張るなら、私は、横山と付き合う。きっと好きになるよ。」
「凪?」
「今更だよ。」
「……。」
「珍しいけど……。うん。無くなるのが惜しくなったとか、かな?きっと。だから、大丈夫。」
「凪ー?」
「あはは。ごめん。わけわかんないね。でも、本当に大丈夫。横山早いって、本当かな(笑)?」
「まぁーね。あんだけ言って遅かったら笑いもんだわ。」
「だね。そしたら後で殴ってやろ(笑)」
ほら、
大丈夫。
私は笑ってる。
笑って見れるよ。
だから、瑠依くん……。
頑張らなくていいよ。
きっと、
また、いつも通り、笑って
ダメだったー(笑)って軽く流すんでしょ。
お願い、
最後まで、私を惨めにさせないで。
横山に、悩むなと言われた言葉が頭の端に残りながらも
競技スタートの合図が鳴り、
男子の800Mが、今、始まった。
結局意味わかんない展開になりつつあるのは分かったけど、
とりあえず始まる訳だから、莉子の元に戻る。でも、何を言えばいいかなんてわからない。莉子についてきてもらい、私はゴール手間100Mの応援席にスタンバる。
ちょうど女子が始まろうとしていて、
もうすぐだ。
「凪ー?」
「あー。うん。大丈夫。でも、なんだろ。」
「何が?」
「わかんないけど、瑠依くん……走るんだって。」
「そりゃ、赤点になるからねー。」
「うん。」
「だから?」
「わかんない。でも、横山だって、走るよね。」
「さっきからどーした?何かあったの?」
「……。いや、でも、大丈夫。私は決めたから。横山が頑張るなら、私は、横山と付き合う。きっと好きになるよ。」
「凪?」
「今更だよ。」
「……。」
「珍しいけど……。うん。無くなるのが惜しくなったとか、かな?きっと。だから、大丈夫。」
「凪ー?」
「あはは。ごめん。わけわかんないね。でも、本当に大丈夫。横山早いって、本当かな(笑)?」
「まぁーね。あんだけ言って遅かったら笑いもんだわ。」
「だね。そしたら後で殴ってやろ(笑)」
ほら、
大丈夫。
私は笑ってる。
笑って見れるよ。
だから、瑠依くん……。
頑張らなくていいよ。
きっと、
また、いつも通り、笑って
ダメだったー(笑)って軽く流すんでしょ。
お願い、
最後まで、私を惨めにさせないで。
横山に、悩むなと言われた言葉が頭の端に残りながらも
競技スタートの合図が鳴り、
男子の800Mが、今、始まった。