ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
莉子に引きづられるように向かった1組の教室の前。

先生に噛み付かないと気が済まず、怒り狂ったような顔でそのドアを開ければ……

「おはよう〜。凪?顔めっちゃ怖いよ(笑)?」

「……瑠依くん。」

「また、宜しくねー。」

「うん。宜しくしたいよ。本当に。私の事忘れないでね。」

「は?」

「違うクラスだけど、私瑠依くんの事好きだから!!!
まだ好きでもいいんだよね!?瑠依くんーーー
忘れないでね。うぅ。」

「えっと?」

「瑠依くん、大好きだよぉーー。」

「あはは。嬉しいけど、ごめんねっ(笑)
えっと?とりあえず、座ろ(笑)?」

「うん。知ってる。2組でも楽しんでね……。」

「あー。なるほど!凪(笑)騙されてるよ?」

「は?」

「俺1組だもん。」

「……。!!!!!!」


後ろを見れば、莉子と優くんが笑ってる。

!?

!!

なっ!!!!

乙女心をわかるやつは
私の周りにはいないのかーーーー!!!!
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