ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
「あー。瑠依は用事らしいよ。俺も今日は疲れたし、たまには1人もいいじゃんか?」

「ふーん。あ、横山もまた、宜しくねー」

「なんか、朝から凄かったらしいじゃん(笑)」

「あんた遅刻ギリだったもんね。」

「今までクラス違ったやつとかに俺めっちゃ聞かれたよー。お前らの事。」

「あはは。なんて答えたの?」

「凪の片思いって。」

「正解(笑)」



「ねー凪、一緒、飯くって帰ろー?」

「なんでー?」

「お腹空いたじゃんか。」

「あんた1人になりたいんじゃなかったの?」


横山とは同じクラスで仲も良かったけど、
こんな風に2人きりで帰るとかそういえば初めてかもな。

そんくらい、こいつは
いつも人が絶えない。

まぁ、男
だけじゃなく、女もね。

「えー折角凪と2人なんだし、一緒いたいじゃん(笑)」

「あんたよく、そーいう事軽々しく言えるねー。」

チャラ男は、すぐそう言う事言うんだ!
……って瑠依くんもか。

「大丈夫、大丈夫、凪は可愛いよ(笑)」

「!……それやめて、瑠依くんの口癖じゃん。」

「知ってる(笑)」

「私の周りは、なんでこんなデリカシーがないやつばっかりなのよ!」

「あはは。んじゃ、隣駅のファミレス行こー。そっちのが空いてるしー」

「まぁ、いいや。オッケー、ドリンクくらい奢ってよね。」

「りょーかいー」
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