ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
「えっと、初めまして。瑠依くんのお友達ですか?」

呼ばれてもない、
彼女が私達の前にくる。


可愛い子。

確かに。
瑠依くんもそう言ってた。

本女のセーラー服が可愛くて、
似合ってる。


学校で、見てきた瑠依くんの彼女達とは違って、なんか、こーチャラチャラしてる感じがない。


この子が、
瑠依くんの彼女なんだ……。

この子が、
今瑠依くんとキスしてたんだ……。


「なぁーぎ?どーした(笑)?」

いつもの瑠依くんの声。
いつもの瑠依くんの笑顔。


そして、頭に置かれる、
いつもの手。

彼女の前でも瑠依くんは変わらない。

ほら。

笑え。


私。



笑うんだ。
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