ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
結局12月に入ってすぐ、俺は振られた 涙

その間、瑠依は2人と付き合っていて、1人は3年、1人は他校の先輩。どっちも本当に短い。

「なー。瑠依。」

「おまえなんで、凪の事ダメなの?」

「えー?なんでって、なんで?いきなり?」

「いや、普通に。仲いいし、
凪、嫌なやつでもないじゃん。」

「凪はいいやつだよー。楽しいしね。」

「なら、付き合えばいいじゃん?」

「……やだ。」

「だからなんで?」

「いいじゃんべっつにー。……なんとなくだよ。」

「なんとなくで、あんだけ、振られ続けてるのに、めげない女なかなかいねーよ?」

「……知ってるし、
凪って、すげーよな(笑)めちゃ可愛い。」

「おまえなぁー。あんなに好き好き言ってて可哀想になるわ。あんま振り回すなよ。この際、はっきり言えば?」

「なんて?」

「嫌いとか、……やめろとか?」

「は?嫌いじゃないし、やめろとか、俺が言うことじゃないだろ?凪の気持ちなんだから。」

「……、んじゃ優しくすんのやめてやれば?」

「はー?頑張るやつに優しくして何がわりーんだよ?」

「おまえ真面目に言ってんの?それ?」

「おまえなー。
俺だってたまには真面目な時くらいあるしー。」


「最低だな。この、鈍男。」

「え!なんで?」

凪はこの鈍感男のどこがいいんだ!?

って、

あぁ、顔か?

それ以外に全然思いつかねー。

俺が女だったら、
本気で、

こいつだけとは、付き合いたくねーよ(笑)
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