ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
瑠依の恋愛は人が変わっても

瑠依は変わらないので、

常に、ドライに近い。

ドライといっても、そん中、なんか、あればいいんだろーけど、あいつの場合は、それがないからな。

まぁ、所詮、他人事だから、別にいいけどな。ただ、瑠依に彼女が出来る度、やっぱりその度、凪はうるさく、騒いでた(笑)

でも、それでも、普通に好きと言って。

だから、こいつは
瑠依が本当に好きなんだろーけど、

まぁ、そんな彼女の存在とか
気にしてないんだろーなって。

自己満の世界?

まぁ、そんな奴もいるだろーしな。

って思ってた、

1年の2学期の最後の日。


そん時、瑠依は付き合い始めたばかりの彼女の先輩と仲良さそうに腕くんで帰ってた。俺は部活にちょっとだけ顔だして、教室に戻ってみると、

凪がいて……。

珍しく、静かだと思ったら
机の上に鞄を乗せて、寝てやがった(笑)

マジかよ?
女で、こんな所で普通にマジで、
寝られる神経がわかんねー。

ってか、
誰か起こしてやれよ(笑)

ちょっとだけ、覗きこんで顔を見たら……。



「……る……いく……。まっ……」

目から涙が流れ……。今まで瑠依が付き合っても、
騒ぐ事はあれど、絶対こいつは泣かなかった。

もしかしたら影で泣いてんのかも知れないけど、
そんな素振りは一切みられなくて。

いつも、笑って、
いつも騒いで
いつも嬉しそうに瑠依の隣にいた。

泣くほどかよ。

おまえ、

夢でまで、振られてんのかよ。

……泣くなよ。

俺が……。

俺が?
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