ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
職員室に日誌を届け、階段を上がり、教室に戻りかけた時、

ガシッ。

後ろから、腕を急に引っ張られた。

「!?」


振り向けば、
……。

横山で。

「あってと、横山。どーした?」

「話したい。」

「……今してるじゃん(笑)」

「うん。こっちきて。」

「……。」


昨日と同じように、手を繋がれ、
そのまま、連れてこられた空き教室。

そこに……

入るなり、横山に抱きしめられた。


「ちょっ//!!」

「凪……。俺と付き合お?」

「……。」

「な?」

「……やっぱり……。
リア充見ての、欲求不満じゃなかったんだ。」


その言葉で、
横山が、抱きしめていた私の身体を離す。


「凪。俺おまえが好きだよ。」

正面から言われた告白に、
答えるつもりが、


また、横山の手が私の頬に触れ、

横山の顔が近づく……。

そのまま

また、
キス、されるかと思った。


けど、
寸前で、

「キスしたい。して、いい?」

確認とる所が、


こいつの優しさなんだろな。
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