ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
結局、私は、近づく横山の顔と触れられた手を外させ、そのまま、横山の胸に寄りかった。

「……ごめん。」

「うん。」

「……。」

「いいよ。まだ。俺も凪、見習うつもりだから(笑)」

「?」

「とりあえず、まだ一回告っただけじゃん。まだこれからだよ(笑)」


「……。昨日のリア充しよ?は告白じゃなかったの?」

「あはは。あれは無いだろ!だからノーカン(笑)恥いわ!」

「……。横山、ありがと。」


「改めて、凪……好きだよ。
……だから、これから、よろしく(笑)」


「私が、オッケーしたみたいに聞こえるじゃん、それ。」

「んじゃ、してくれた時に、また言い直すわ(笑)」


「あんた、やっぱりモテるだろうね。」

「まーねー(笑)あいつよりは女心わかってるつもり。」

「……あはは。でも、バカだよ。」


「いいよ、それでも、な?」



とりあえず、先帰る。と、1人そこを出て、
鞄を取りに教室に戻った。
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