ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
もう、誰も残ってないだろうと、ガラっと、教室のドアを開ければ、日誌を書いていた時と同じまま、私の席の前に

瑠依くん。


「遅かったねー。適当すぎて、怒られた(笑)?」

「いや、違う……けど。どーしたの?」

「えー?何がー?」

「いや、瑠依くんだよ(笑)帰らないの?」

「帰るよー(笑)凪の顔見てからね。」

「……瑠依くん……。」

「んー?どーした?」


「私、瑠依くんが好きだよ。」


いきなりだけど、そんなのいつもの事だから。
ただ、
いつもより、ちょっとだけ、真剣に……

その真剣な私の顔に向けられた、
優しい笑顔。


「あはは。凪、可愛いー俺もー(笑)」


はぁー。軽っ。
相変わらずだね。

はは。

何も変わってない。

私じゃ、

瑠依くんを変えられない……。

このまま、じゃ、

私達は何も、進まない……。
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