ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
そのまま、俺は2年にあがり、
平和に過ごしていたのに……。


「あれー?凪ちゃんだー。ゴミ捨てー?」

「……先輩、こんにちは」

その日俺は体調が悪く(嘘だけど)
6限の体育に出ず、保健室で寝てた。

ってか、寝過ごしてた(笑)もう、掃除の時間!?

1階の保健室の開けっ放しの窓から凪と、3年の先輩の声。

ってかタイミング良すぎじゃない(笑)?



「瑠依まだ付き合ってんだってー?」

「……みたいです。」

「早く別れれば、いいのにねー(笑)?」

「……はぁ、まぁ。」

「っても凪ちゃんには関係ないっか(笑)」

「……関係なくもないですけど、私は好きなんで……。」


「ウケるー!マジで言ってんの(笑)?」

「はぁ、まぁ。」

「瑠依は遊びじゃないと、つまんないよー(笑)全然、恋心とかわかんない、冷たいやつだからねー。」

「……冷たくは、ないです。優しいです。」


「……あはは!知らないとか幸せだね(笑)瑠依は本気とかないから(笑)って凪ちゃんが、一番冷たくされてんのに、ウケる!」

「……。知ってます。でも、優しいのは本当ですから。」


「凪ちゃん、めんどくさそー。それじゃ瑠依に相手されないよ(笑)んじゃ、ねー」



先輩ー。

凪、いじめないでよ。

凪も、……軽く受け流せばいいのに。
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