ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
唇が離れた後、
立ち上がった姿を見れば、瑠依くんの笑った顔。


やばい。
天使がいる(笑)

「えーと////」

「あはは(笑)凪、めっちゃ顔赤いけど?」

「そりゃそーだよ//」

「あはは(笑)」


「えーっと。ありがとうゴザイマス//」

「あはは。何が(笑)?」

「キスしてくれて?」

「うん?」

「嬉しい。……いい思い出になる(笑)!」

「……。」


笑ってた瑠依くんの顔が、少しだけ、曇る。

? 「どーしたの?」

「いや。うん……。」

「あ、そーだよね。浮気させといて、嬉しいとか?おかしいか!……ごめん。」

「いや、違くて。てか、浮気じゃないし。」


「え!?キスくらいじゃ浮気にならないの!?」

「あはは。なるんじゃない?
でも、違くて、俺今日、別れたもん。」


「……なんで?」

「めんどくさいから?」

「振られたの?」



「いやー違うけど。なんかねー?」

「珍し……。」

「失礼だなー。俺だってやる時はやるんだけど?」

「めんどくさいって理由なだけじゃん(笑)」

「そーかもだけどーって、凪、笑すぎー」


前を見れば、瑠依くんの優しい顔。
そして、いつものように
私の頭を、私の好きな手のひらでポンポンと優しく撫でる。

瑠依くん、ありがとう。
やっぱり大好きだよ。
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