☬あおむしは見た・携帯電話 ❤
「谷の森オートキャンプ場ですか。私、そこ知っています。じゃあ明日そちらに行きますので・・・」
「あ、はい、待っています・・・」
「ありがとう、あおむしさん」
そこで回線が切れた。
はあ、今夜はなんて忙しいんだろう。
ぼくの頭はもうパンク状態だよ。
ぼくはケイタイの山から離れ、柚子の葉っぱの上に上がって体を休めた。
ふーっ、疲れた・・。おやすみなさーい。
翌朝、ぼくは深い霧の中で目が覚めた。
隣りの樹木がうっすらと見えるくらいで、あとは全て乳白色に染まっていた。
何の音も聞こえない世界がぼくを覆っている。
ぼくは葉っぱの上でむっくりと体を起こし、ふと上の一枚の葉っぱに目を止めた。
葉っぱの裏側が透き通るような黄緑色をしていて、とても美味しそうに見えるんだ。
ぼくはそこまで這って行き、カリカリと食べ始めた。
うん、美味しい。こんなに美味しい葉っぱってそうそう味わえるものじゃあないんだ。
「あ、はい、待っています・・・」
「ありがとう、あおむしさん」
そこで回線が切れた。
はあ、今夜はなんて忙しいんだろう。
ぼくの頭はもうパンク状態だよ。
ぼくはケイタイの山から離れ、柚子の葉っぱの上に上がって体を休めた。
ふーっ、疲れた・・。おやすみなさーい。
翌朝、ぼくは深い霧の中で目が覚めた。
隣りの樹木がうっすらと見えるくらいで、あとは全て乳白色に染まっていた。
何の音も聞こえない世界がぼくを覆っている。
ぼくは葉っぱの上でむっくりと体を起こし、ふと上の一枚の葉っぱに目を止めた。
葉っぱの裏側が透き通るような黄緑色をしていて、とても美味しそうに見えるんだ。
ぼくはそこまで這って行き、カリカリと食べ始めた。
うん、美味しい。こんなに美味しい葉っぱってそうそう味わえるものじゃあないんだ。