悪魔の笑みと龍姫の涙
私が、考えたのが正解なのかわからないだから、不安になる。
誰だってそう。
自分に自信がない。
でも、やらないといけない。
もう失いたくないから…

雷凪「皆様大変お待たせしましたわ。あなたたちにはこれから自分達の人生を決めてもらいますわ。」
女1「人生を決めるとはどういうことですか?」

確かに今のだけじゃわからないわね。でも、これ言っていいのかわからないわ。
でも言わなくちゃいけない。この子達を守るためにも…

雷凪「それは、人として生きるか、龍として生きるか決めてもらうことよ。ただし、龍になったらもう人として生きることは出来ないわ。」
女2「そんなっっ‼︎」
男1「まぢかよ…」

まぁそれが普通の反応よね。泣いてる子もいるわ。なんだか、苦しいわね。

緑「嘆いたり、泣いたりする暇があるなら、どう生きるか決めたらどうなの?」

そうね。

炎「緑、それは言い過ぎだ。泣くのは、当然だろ?だって、龍になったらもう両親とは会えないんだぞ」

そう。もう会えない。

緑「そんなの分かってるわよ。でも、泣いたら何かが変わるわけじゃないのよ。だから、泣くのではなく解決策を考えた方がもしかしたら何かが変わるかもしれない。そうでしょ?」

そうね。強くならなくちゃ。

炎「あぁそうだな。でも、言い方があるだろ。」
緑「そうね。言い過ぎたわ。」

でも、緑がはっきり言ったおかげで皆意思が固まったみたい。

雷凪「聞くわね。龍として生きる覚悟かある人は立ってちょうだい」

すごい。皆立ってる。なんで…なんでそんなに信じれるの…でも、これが皆の意思。なら早くしなくちゃ。
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