結婚相手の条件
あの時、願ったのは…
秀人との将来だ
結婚したら家庭に入り
旦那さんを支えたい、
家で大好きなぬか漬けをつけ
ちょっとした家庭菜園をしたり
将来的には子供も…いて、と
けど、秀人のお給料じゃ
なかなか厳しい現実だった
秀人はいい人だし彼氏として
何一つ不満はなく
これで収入が良かったら、と何度も思ったくらいだ
けど、ここに来た時
その気持ちが変化し始めていた
私が働いても
秀人を支えてあげれる
ぬか漬けだって、家庭菜園だってできるんじゃないかって…
だから願ったの…
『秀人と、ずっと一緒にいたい』
予想していなかった私の答えに
口元を手で覆う秀人
「だっ、てよ…、葵…専業主婦したいって…。だから、俺…」
ずっと言ってた
秀人にも…
だから秀人とはいつかお別れすると私も思っていたし
秀人も理解していたはず