結婚相手の条件
『ごめん、けど…秀人とだったら二人で稼いでやっていけるかな?って…未来を描いてたのは事実』
なんだよ、それ
秀人は頭をクシャクシャにして呟いた
『今更、だね。ごめん。ーーでもさ、今は秀人には彼女がいて、これから産まれてくる子供のためにさ、』
頑張って、と言おうとしたが
その言葉に被るように秀人は言ってきた
「彼女とは、ヤッてない」
「彼女には彼氏…じゃないけど、そういう相手がいるんだ。俺に目をつけた矢先に妊娠がわかり、それで俺を騙そうとした。今日、社長から謝罪の連絡があって、二度と彼女を俺の前に現せない事を約束してくれた」
…へ?
なにそれ?
彼女の身勝手な行動と発言に
私達はまんまと踊らされていたってこと?
『…じゃ、私達が別れたのって…』
なんだったの?と言いかけた