結婚相手の条件
何とか立ち上がり
フラフラになりながら
冷蔵庫の中から
2本のペットボトルを持ち
またベットへと戻る
何も食べない、
水分さえ摂っていれば大丈夫
一人っきりの部屋は寂しい
前は秀人がいたから…
仕事の合間に顔を見に来たり
終わったらすぐ来てくれた
けど、今は誰もこない
明るかった空も暗くなるにつれて
寂しさが膨らんできた
一人は辛い…
そう思いながら目を閉じると
インターホンが鳴った
まさか、秀人?
今さっきまで思い出していたせいで
そう思ってしまった
無視しようかと思ったが
それ以上に寂しさが勝り
だるい身体を起こし玄関へと向かった
インターホンが鳴ってから
玄関までの距離が長く感じ
たどり着くまで時間がかかってしまった
もう誰もいないかも、
そう思いながら玄関のドアを開けた