結婚相手の条件
勝手に鍵を持って行かれ、
また今日も帰りに来るという
そして、私と結婚するという
『本当に?』
夢であって欲しいと思いながら
喉が渇いてサイドテーブルへと視線を移せば、開けられた避妊具の袋
げっ、
生々しい、とゴミ箱へ捨てようとしたが
そのゴミ箱にも処理済みの避妊具
もうっ!!とゴミ箱を持ち
ビニール袋へとまとめて捨てた
覚えていないんだけど…
2回したんだ
病人なのにっ!と思いながらも
私の身体はいたって健康
労わってくれたのだろうかと思ったが
だからと言って結婚なんて考えられない
それ以前に井内さんと付き合うなんて無理
井内さんから見たらいいかもしれないけど、私から見たらメリットすらない
そもそも、好きじゃない
井内さんだって、私の事すきじゃないでしよ?
そう思いながら
せっかく休みなのだから
もう一眠りしようとベットに入った