結婚相手の条件
はぁー、と
また冷めない身体をベットへと倒れた
自分から先に上がる、なんて出来ず
先に井内さんから洗ってもらい
早々に出てもらった
その間、私はずっと浴槽に…
逆上せるんじゃないか、と
何度も出ようと思ったが
明るい場で見せられるほど
美ボディでもなく、褒められたものでもない
「お背中、流しましょうか?」
『け、け、け、結構ですから、早く上がってくださいっ!』
井内さんは何度も言ってきたが
イエスと答える事はしない
けど、本当にのぼせたかも
このまま寝たいとも思ってしまい
髪も乾かさず、目をつぶってしまう
「飲み物、お持ちしました」
その声が近くで聞こえたが
目を開ける気力すらない
このまま寝てもいいや、と思っていたら
腕を掴まれうつ伏せから仰向けにさせられ、
飲んでください、という言葉が聞こえた
唇に触れたと同時に冷たい液体が流れ込んできた