結婚相手の条件
『い、井内さんっ』
驚いて声が裏返ってしまう
ぎゅー、と抱きしめられている
身動きが取れない
「…いい香りです。お風呂、入っちゃったんですね」
『あ、当たり前じゃないですかっ!』
学習した私
お風呂に入っていないってなれば
前回同様のことになるかもしれない
だからさっさと済ませたわけだ
井内さんは私の髪をクンクンと匂いを嗅いでいる
それがたまらなく恥ずかしい
『あ、あの、い、井内さんっ!』
あることに気がついた私
どうにかこの体勢をどうにかしたい、と
体を動かすが、無理
私を抱きしめている手がモゾモゾと動き始めている
動き始めた手は服の中に滑り込み
胸の膨らみへと到達した
井内さん、というが全く気にすることなく肌へと触れてきた
身体がビクン、とした時…