キラキラ 〜17歳妊娠*不思議な15日間〜
『この子が愛しいの…』
手は自然にお腹を押さえてた。
『この子に会いたくてたまらないの…』
「幸恵…」
お母さんは、お腹に置いたあたしの手のひらを握ってくれた。
「でもね、幸恵…」
『お母さん、あたしのコト“宝物”って言ってくれたでしょ?』
「え…?」
あたしの言葉に、一瞬お母さんは固まった。
『あたしが熱性けいれんで入院した時…宝物だって言ってくれたじゃない』
「幸恵…なんでそれを…?」