専務に仕事をさせるには

「そろそろ行こうか?」という専務に「どちらに?」と惚けて聞いてみる。

「部屋に決まってるだろ!?色々お仕置きをしなきゃいけない事も有るしな!?」

お仕置き?…

専務室で専務のマグナムを顕にした事は、専務からまだ何も言われていない。

と、言うより、専務とゆっくりふたりっきりになる時間が無かったと言うのが正しい。

専務の仕事も増えていたし、それにともない私も忙しくなっていた。

それに加え、もう直ぐ行われる創業記念パーティの準備にも追われ、私は専務と居るより室長と居る時間の方が多かったのだ。

頬をピクピクさせる専務にガッツリ肩を捕まれ、逃げる事が許されないと知ると「殺さないで」と呟くと専務は「リンリン次第」と冷たく微笑んだ。

ホテルの部屋に入ると直ぐに唇を奪われ、激しく舌を絡め吸い上げられる。

苦しくなり、専務の胸を押し返すが、専務は私の後頭部と腰を抑え離れる事を許してくれない。

あぁ苦しい…もう…ダメ…

もう少しで意識が飛びそうになったところで、専務は唇を開放してくれた。

息を荒く、虚ろな私を見て専務は微笑んだ。

このドS!

専務は私を抱き抱えるとベットまで行き私をベットへ放り投げた。

キャッ

「さて、どうしてくれようかな?SM女王、ミミ様?」

えっ?…バレてる?…

「俺はドMのけなどないからな!?ドSで行くかな?」

隠し撮りした映像には渉が私の声は細工し、顔にはモザイクを入れている筈、それに渉が喋ったりする訳ない。

じゃ、どうして?…

「あの…」

「俺を甘く見るな!?リンリンの身体は隅々まで知り尽くしてるんだからな!?声や顔にモザイク入れても、この太もものホクロは加工してなかったからな!」と、専務はホクロに吸い付く。

しまった…

専務はいつも内腿にあるホクロにキスをする。

「相当怒ってます?」

「ああ、怒ってる!!あの変態疑惑を掛けられた事もな!」

「アハハ…まだあれも覚えてました?」

「当たり前だ!!今夜は寝かさないから覚悟しろ!」

やっぱり私…殺される…





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