専務に仕事をさせるには

寝室にバスルームが付いてるって一般の部屋じゃないよね?

見たとこセミスイートってとこかな?

しかしあんなイケメンとエッチしてなにも覚えていないとは勿体無い事をしたな…


残念がっている私の耳に聞こえてきたノックの音と声。


「下着の替えここに置いとくから好きなの使って」


「え? あっどうも…」


下着の替え? 


シャワーを済ませるとパウダルームには真新しいランジョリーが数点置いてあった。


「あれ? これみんなうちのじゃん?」


彼が用意してくれたのは私の勤務する麗美堂のランジョリーだった。


遊んだ女性の為にいつも用意しているの?


化粧をし昨日と同じ服を着る。


「えっと…お世話になりました」と私は頭を下げる。


「なに? 俺の名前も聞かずに帰っちゃうの?」


「いや… 名前はお互い知らないほうが? 一夜限りと言いますか… あっ勘違いしないでくださいよ? 私こんな事初めてなんですから! 友達と一緒だったからあそこ迄飲んだだけで… 酔って居なかったらこんな事しませんから」と、言い訳がましく説明する。





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