あの頃、きみと陽だまりで
8.さよなら、
『一緒に寝たい』なんて子供のようなわがままで、新太を困らせた6日目の夜。
居間に布団を二組敷いて、足元にトラのぬくもりを感じながら、私と新太は手をつないで眠った。
明日は、夕方になったら自宅に帰ること
だけどそれまでは一緒に過ごすこと
どこにいこうか、なにをしようか
そんな最後の日の過ごし方を、遅くまで語り合って。