あの頃、きみと陽だまりで





12月3日。

今朝の天気予報で言っていた通り、今日の天気は晴れ。

広々とした居間の大きな窓からは、あたたかな太陽の光が室内を照らしている。



「いい天気だなぁ……」



ぽかぽかと日向ぼっこをしながら、厚手の毛布にくるまるように寝転がり過ごす。

目の前のテレビでは、自宅で見ていたものと同じ、午後のワイドショーが流れていた。



この家に来て、2日。

今朝も昨日同様に朝からラジオ体操をさせられ、朝食を食べ……少しうたた寝をしているうちに、気付けば新太の姿は家から消えてしまっていた。



玄関に靴もなかったことから、学校に行ったのか、遊びに行ったのか。

考えても分からないし、連絡をとる手段もないことから、私はそれ以上考えることをやめて、ゴロゴロと平日の昼間を過ごしているのだった。



……それにしても。

ちら、っと私が見た先には、テーブルの上に置いてある、ラップがかけられたお皿。

その中には綺麗な形のおにぎりがふたつ並べてある。



おにぎりとともに添えられた紙には、『お昼ごはんもきちんと食べること。台所におみそ汁もあるよ。 新太』と丁寧な字で書かれていた。

私のために、と出かけに作っておいてくれたのだろう。まめな人だ。


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