あの頃、きみと陽だまりで
6.小さな光





踏切の音が鳴り響く中

近づく電車を目の前に、彼は遮断機を飛び越える。



伸ばした手でこの手を掴んで

連れ出して、くれた。



『もう、大丈夫だよ』



そう笑ってくれたのは

あなた、だった。






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