この広い世界で、2度目の初恋を
「ふわぁ〜あ、寝ちゃった……」
「爆睡だったな、七星」
「へへっ」
樹くんに頭を撫でられて、七星がギュッと樹くんの首に抱きつく。
七星は、いつまでも甘えん坊だ。
それが、可愛くて仕方ないのは、私がブラコンだからだな。
「じゃあ、お土産見に行こっか」
「僕サメのお土産!!」
「サメのお土産ね」
七星に相槌を打ちながら、私たちはまたお土産屋さんのある館内に向かって歩きだした。