この広い世界で、2度目の初恋を
それには、やっぱり宇佐見くんの存在は危険。
なるべく目立ちたくないのに……。
明日からは、やっぱり無視を決め込もうと思う。
うん、そうしよう。
何度も頷いて、ご飯を食べる。
「うん、おいひい……」
口の中に、照り焼きの甘じょっぱい美味しさが広がった。
うん、やっぱりお母さんのご飯はおいしい。
そう思うと、明日からの学校生活に感じていた不安も、少しだけ和らいだ気がした。