この広い世界で、2度目の初恋を


「昼飯、一緒に食わねー?」

「遠慮します」 

そう言って、歩くスピードを早める。

だけど、足の長い宇佐見くんには、簡単に追いつかれてしまった。

「いつもどこで食ってんの?」

「…………」

「ま、いっか……俺がついて行けばいいだけの話だしな」

え、ついてくるの!?

ここまで拒絶してるのに、なぜ!?

信じられないものを見つめるように、宇佐見くんを見上げると、宇佐見くんはニッと笑った。


「俺から逃げようとか……無駄だからな、添田」

「………………意味不明」

やだ、本当に!!

本当に分け分からないし、宇佐見くんの考えてる事がわからない。

誰が好き好んで私に関わろうとするの??

宇佐見くんくらいだわ!!



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