この広い世界で、2度目の初恋を


「気にしないで?むしろ、舵くんの話しやすいように話して欲しいな」

なんか、敬語、使いずらそうにしてたし……。

「いいんスか??」

「もちろん」

「んじゃ、普通に喋るわ」


あぁ、なんか口調が砕けると、樹くんの話し方に似てる。

樹くんほどクールって感じじゃないけど。


「樹先輩は、七海先輩が好きなんだと思ってたんだけど……勘が外れたか?」

「樹くんが私を??それは無いよ……」

「絶対そーだと思ったんだけど」


首を傾げて不思議そうな顔をする舵くん。

樹くんが私を好き??

そんなわけないのに……。


「樹くんはね、初恋が実ったんだ。だから、私を好きになる事なんて、ありえないよ……」


自分で言ってて結構傷つく。

また泣きそうになって、声が震えた。




< 222 / 300 >

この作品をシェア

pagetop