この広い世界で、2度目の初恋を
「気にしないで?むしろ、舵くんの話しやすいように話して欲しいな」
なんか、敬語、使いずらそうにしてたし……。
「いいんスか??」
「もちろん」
「んじゃ、普通に喋るわ」
あぁ、なんか口調が砕けると、樹くんの話し方に似てる。
樹くんほどクールって感じじゃないけど。
「樹先輩は、七海先輩が好きなんだと思ってたんだけど……勘が外れたか?」
「樹くんが私を??それは無いよ……」
「絶対そーだと思ったんだけど」
首を傾げて不思議そうな顔をする舵くん。
樹くんが私を好き??
そんなわけないのに……。
「樹くんはね、初恋が実ったんだ。だから、私を好きになる事なんて、ありえないよ……」
自分で言ってて結構傷つく。
また泣きそうになって、声が震えた。