この広い世界で、2度目の初恋を
「あ、あっぶねーじゃん!!」
「あ……」
可愛らしい声だなと思った。
今思えば、ひとめぼれだったのかもしれない。
「死ぬところだったんだぞ!!」
頬を膨らませて怒るの、女の子はさほど気にした様子もなく、コテンッと首をかしげた。
か、可愛い…………。
さっきから俺、どうしちゃったんだろう……。
なんか、心臓がざわざわして、くすぐったい。
「あなたが……助けてくれたの?」
「当然だろ!他に誰がいるんだよ」
もしかして、もしかしなくても少し抜けてる感じの女の子だった。
だからか、無性に守ってあげたくなる。
喜ばせるような言葉を言ったつもりは無かった。
だけど、次の瞬間、女の子はキラキラッと効果音でもつきそうな程に目を輝かせる。