この広い世界で、2度目の初恋を


そして、そのペンダントが姿を現す。

青いガラスに、ひまわりの柄のトンボ玉。


「う、嘘……っ」


それは、世界に2つしかない、確かに私が作ったトンボ玉だった。


この人が……この人が、私のずっと探してた王子様。

それがまさか、好きになった人だなんて…。


「なんだ?って……おい、七海??」

「うぅっ………」


何でか、感極まって涙がブワッと溢れてしまった。

それを隠すこともせず、樹くんのトンボ玉に触れた。


あぁ、この感触……。

この手で作り出したものなのに、随分と遠くにいってたんだね。


「な、どうした七海??」

「ご、ごめ……っ」


泣きやみたいのに、全然涙が止まらない。

どうしよう、樹くんに迷惑かけたくないのにっ!!



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