この広い世界で、2度目の初恋を
「あんたも……やりたいなら、イジメれば?」
まるで諦めたような言い方をする三枝さんの前にしゃがみこむ。
「三枝さん、変わらない世界に絶望してるだけじゃダメだよ」
「え…?」
私の言葉に、三枝さんが不思議な顔をする。
私は、ニコッと笑って三枝さん肩に手を置いた。
「力になるから、抗って!」
「添田さん……」
信じられないものを見るかのように、私を見つめる三枝さん。
「美咲にひどい目に合わされたのに、そっちの肩持つつもり!?」
「馬鹿じゃないの?考えらんない!」
女子達が次々にブーイングする。
そんな女子達を私は真っ直ぐに見上げた。