この広い世界で、2度目の初恋を


そして、枕元でスマホがまた震える。

それを手にとって手元をのぞきこめば、《宇佐見 樹》の名前。

メールを開くと、そこには……。

《電話していいー?》

ードキンッ

それは、今まで史上最高の胸の高鳴り。

「えっ………ええっ!?」

私は飛び起きて声を上げた。

そして、ベッドに星座ををすると、気持ちを落ち着けるために深呼吸をする。

「よし……とりあえず、メールの返事を…」

そう思ってメールを打とうとしたら、プルルルルッとコールが、鳴ってスマホが継続的に振動する。

《宇佐見 樹》の名前が表示されながら、【Calling】と書かれた私のスマホの画面。

う、嘘……電話かかってきた!!

「すぅ、はぁぁ〜っ」

私は深呼吸をして、通話ボタンを思い切って押してみる。


すると、第一声に……。

『わり、返事待てなくてかけちまった』

と、いつもより低い宇佐見くんの声。

それにまた心臓がドキンッと跳ねてしまう。


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