この広い世界で、2度目の初恋を
「ごめんね、話に夢中で!!宇佐見くんの家、こっちであってた??」
「あ?いや、もともと送るつもりだったし、ここからなら5分で着くからいい」
「あ、ありがとう……」
送ってもらうなんて、なんだか彼女にでもなった気分だ。
相手が宇佐見くんなんて、恐れ多いけど…。
これを学校の女子が知ったら、発狂して倒れるよ…。
私は苦笑いを浮かべながら、宇佐見くんにペコリと頭を下げた。
すると、ガチャリと家の扉が開いた気がした。
「七海お姉ちゃん……?」
すると、家の扉の隙間から、七星がこちらの様子を伺っている。
いつもなら、すぐに飛びついてくるのに、今は宇佐見くんがいるからか、人見知りをしているみたい。
「添田、アレは?」
「宇佐見くん、前に話した弟の七星です」
「おー、添田の弟か!!すげぇ可愛いな!!」
すると、目をキラキラと輝かせる宇佐見くん。
私は驚きながら宇佐見くんの顔を見上げる
宇佐見くんもしかして、子供好き??