残念な姉
樋口さんは『おはよう』と唇だけ動かし
私の瞳をまっすぐ見据えてくる


「あ?ああ、幼なじみの速見純一郎って言って…一週間前にアメリカから帰って来たんだぉ、同い年で違うクラスなんかな」

とりあえず完結にまとめて説明
私も覚えてないことだから詳しく説明しようがないんだけど

「そう…」

ありがとうと樋口は呟いてさっさと自分の席へ戻っていった


……ん?

どうしたんだ?

なんか樋口さん様子が変…
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