ひとナツの恋
「おばあちゃん、今日もカイトの散歩行ってくるね」
「ああ、ありがとう。行ってらっしゃい、気を付けてなあ」
「うん!!あと、ちょっと遊んでくるから遅くなるかもー」
「そうかい?お昼御飯ちゃんと食べるんだよ」
「はーい」
今日も、あの海辺に向かう。
でも昨日とは違ってリュックの中に、ケータイと財布と着替えと飲み物を詰めた。
早く海渡たちに会いたいけどカイトは絶対的にゆっくりだからなー
なんだかんだでゆっくり歩いた。
そして昨日の場所にはもう、みんな大集合。
「ぉおっ!!なっちゃん来たぞ!!」
私に気付いた巧が声をあげた。と同時に駆け出すカイト。
今更かい!!
「お、おはよーみんなー!!」
私も連れられて走り出す。
「おはよう、なっちゃん。遅かったね」
「う、うん。カイトがもうゆっくりで…」
「だってよ、良かったな海渡。
なっちゃんこいつな、昨日返信急に無くなって無視られたって嘆いてたんだぞ?」