ひとナツの恋
「腹減ったなぁー
花火も買ったし、昼飯でも食べるか」
海の近くのスーパーで花火を買い、もうすぐ1時。
「コンビニでもいい?食べるところねぇし」
「ああ、俺らはどこでもいいけど…なっちゃんは大丈夫?」
「ああ…じゃあ…うちで食べる?
おばあちゃん家なんだけど…」
「マジで!?行きてぇなっちゃん家!!」
「いや、私の家じゃなくておばあちゃん家…」
そう訂正しても聞いてないようで興奮してる。
「俺も行きてぇ、なっちゃん家。
なあ?海渡、行くよな?」
「えっでも、迷惑じゃ…」
「多分大丈夫だよ…おばあちゃん、優しいから。
それにカイトもさすがに夜までは疲れちゃうと思うし」
「よっしゃ!!そうと決まれば出発だぜ!!
なっちゃんのばあちゃん家どこ?案内よろしく」
「うん、任せて」
カイトの帰還と私たちの昼食を目的としておばあちゃん家に向かった。
「ただいま」「ワンワン!!」
広い庭を横切って玄関を開けた。
「お帰りなさい、なっちゃん。意外と早かったねえ。
お昼御飯は食べたかい…?
……おや、お客さんかね?」
奥のキッチンから出てきたおばあちゃんが後ろの4人に気付いた。