ひとナツの恋




「こんにちは!!」
と、明るい挨拶を投げてお辞儀をした。

ちゃんと挨拶できるんだ、意外だなんて感心しながらおばあちゃんに説明を。


「あ、あのねおばあちゃん、夜、この人たちと遊ぶからカイト置きに来たんだけど。
それで…お昼御飯いらないって言ったんだけど実はまだ食べてなくて…その…」


「そうかそうか、ご飯まだ食べてないのかい。
じゃあみんな、後ろの男の子たちも一緒に食べていきなさい」


「あ、ありがとう!!」


ちょっと、いやかなり不安だったけど思ったよりあっさりOKで良かった、一安心。



「「「ありがとうございます!!お邪魔します!!」」」



「ふふふ、元気のいい子達だねぇ。
野菜ばっかりだけど、いいかい?」

「全然オッケです!!
なにか手伝うことありますか?」


「うーんそうだねぇ…
じゃあ…縁側で待っていておくれ」



手伝う気満々だった4人は断られて意気消沈しながらも素直に、はーいと言いながら奥に入っていった。



「なっちゃんは手伝ってちょうだいね」

「うん分かった。なにすればいい?」

「そうめん茹でてくれるかい?最近字が読めなくてねぇ…
茹で終わったら教えておくれ」

「うん、分かった。人数分でいい?」

「いや、わしの分は要らんよ。ホントにちょっとだけでいいから」

「そ?分かった」



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