ひとナツの恋




「なっちゃん家、結構でかいよなー」

「ああ、思ったよりもな。庭には野菜がめっちゃなってたし」

「こっからの景色もきれいだしな」


風鈴の音がチリンチリンと涼しい音を奏でる。



「海渡ぉ、良かったなぁ?なっちゃんの身内とお近づきになれて。
こび売っとけ」

にやにやと俺を見るこのバカ3人。


「うっせ、黙っとけ」


「おやおや、海渡君?ってゆうのかい?」

「え?えぇ、はい、海渡です」



いつの間にか後ろにいたおばあちゃんにビックリしながらもどうにか返事をした。



「海渡君はなっちゃんの事が好きなのかの?」

一気に顔が熱くなった。

「な、何言って…!?」



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