ひとナツの恋
「ホント?ありがとう」
へへって照れくさそうに笑う彼女の闇を知りたいと思った。
そう思うのは、俺の勝手だ。
「よーし、食べ終わったし海行ってはしゃぐか」
「そだな、片付けして遊ぶか。
なっちゃん、俺らも手伝うよ貸して?」
「いいよいいよ、私片付けるし」
「お世話になりっぱなしじゃわるいし」
「そうだよ、手伝わせろよ夏」
俺の(?)言葉にしぶしぶ頷いて食器とお盆を手渡してくれた。
4人で片付けるとサッと出る準備をした。
「はー、腹いっぱいだし、幸せだあ」
巧がのんきなことを言う。
「はいはい、そうだな。
さっさと行こうぜ海渡、早く日が暮れないかなあ」