ひとナツの恋
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中学の夏休み、仲良し5人で花火をしていた。
私は吹き出し花火にカチッと点火したつもりだった。
でも花火は打ち上がらなくて、
「あれー?打ち上がんないね…ちょっと見てくる」
「なっちゃん、いいよ、春菜が行く」
「え、でも…」
自分がつけたのだから自分で確認しないとって思ったから一度は断ったんだけど、他のみんなも゙甘えなよ゙って言うから春菜の言葉に甘えたんだ。
「じゃあ、お願いします」
「うん任せて!!」
今だから思うんだけど、やっぱり甘えなきゃ良かったんだ。
自分の選択が間違っていた。
「どれどれー?なんで打ち上がらないのかなー?」
わざとらしく言いながら花火に手を触れようとした、そのとき。
微かに花火が動いたんだ。
「危ない」
そう言ったときには遅かった。
花火は暴発して丁度春菜の足に命中したんだ。