ひとナツの恋
「きゃぁぁあああー!!」
今でもその声は耳に焼き付いている。
「あっついあっつい」
って泣き叫ぶ春菜の声。
回りの子も動揺して叫んでいた。
「春菜!!ごめん、ごめんね…今手当てするから…!!」
私は知ってる知識をフル活用して救急車を呼びながら、近くの水道まで春菜を運んで応急措置をした。
水ぶくれができてたからそれは潰さないように。
他の子は大丈夫?ってしゃべってるだけ。
救急車が来るまで全部一人で処置をした。
長かった。
体感では一時間も掛かったんじゃないかってくらい。
でも救急車が来てくれたときはホッとした。
「ありがとう、もう大丈夫だから。
あとは僕たちに任せて」
そう言って頭を撫でてくれた。
そして一緒に病院に行った。