ひとナツの恋




春菜は私のことを許してくれて距離も縮まったと思ったんだけどな…


他の三人は春菜に傷を付けたことを許しはしなかった。



夏休みが終わって学校が始まった。


先に来ていた春菜はみんなに囲まれていて、私が教室に入った瞬間シーンとなった。



そんな中最初に言葉を発したのは花火を一緒にした三人だった。



「みんな来たよ、春菜に一生ものの傷を付けた犯罪者」

「止めてよ、三人とも。なっちゃんは悪くないって言ってるじゃない!!」

「春菜は黙ってて!!あのときなっちゃんが行ってれば春菜は怪我なんかしなかったんだから!!」




頭が真っ白になった。

金槌で殴られたみたいに思考回路が停止した。



ああ、全てが自分が悪い。


春菜を傷物にした。足に一生ものの傷を付けた。




私が悪い、私が悪い、私が悪いんだから、泣いちゃダメだ。



「…………」


何も言えずにただただ下を向く事しかできなかった。




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