ひとナツの恋
「聞いてもないのに素直だな、おい」
「俺は巧、こっちのパーマが隼人で短髪で爽やかそうなのが智也。
金髪はさっき言った通り…」
「「海渡!!」」
「!!」
「即行で覚えちゃいました」
「それで…君の名前は…?」
「あ、えと…私の名前はなつ。
季節の夏って書いて、なつ」
「じゃあ、゙なっちゃん゙だ?」
「な…夏はまだ時間あるのか?もしあるなら俺らと遊ばね?」
海渡が話始めた。そして補足するかのように智也も話す。
「俺らさ、そこの丘の上にある高校の3年なんだ」
そしてまた海渡。
「そうそう、だから髪の毛も戻せっていっつも怒られてるんだ。
就活にせよ進学にせよダリぃわー。
だから最後の想い出作り」
「そう…なんですか…」
「夏、敬語いらねぇよ?タメの方が仲良い感じするし?な?」
やっぱりかわいく笑うから、やっぱり胸が高鳴って、夏の暑さのせいもあると思うけど、顔も暑くなった。