久遠の愛と約束を
「紘那」
私は結局、瑞輝に追いつけなかった。
一足先に下駄箱についた瑞輝は、私の方を見ないまま掠れるような声で私の名前を呼んだ。
その悲しげな声に、ずっと堪えていた気持ちが涙と一緒に溢れた。
「ね、瑞輝なんで、どうして?
大人だからとか、教師とか…そういうのいらないし、関係ないじゃん!
私だって共犯じゃん。瑞輝だけがなんておかしい………おかしいよ!」
涙でぐちゃぐちゃになりながら私は必死に言葉を吐き出した。
私の声は静かな廊下に思いっきり響きわたり、おかしいよ、って言葉がホワホワとこだました。