久遠の愛と約束を
見えない未来へ
瑞輝がいなくなって、1人になった私は学校にいるのが苦しくてすぐにその場を去った。
外に出ると天気予報にはなかった雪が、いつの間にか降っていた。
すっかり放課後の学校はとても静かで、雪の降る音だけが耳に届いてくる。
歩くたびふわふわと私のコートや頭に降り積もる雪は、私の体温で水となり私の身体を濡らしていく。
「ゔっ…み、ず…き…っ」
傘も持たず、堪えられない涙と嗚咽を漏らしながら私は雪の中を1人歩いた。