久遠の愛と約束を

【久遠 (くおん)】


時がかぎりなく続くこと 永遠






「えい、えん………」




永遠、その言葉を口に出すと、胸がグッと苦しくなる。



一度止まった涙は、また溢れ出しそうになる。




瑞輝は、この言葉をどんな気持ちで書いたんだろう…



瑞輝にとっての永遠って、何だろう……




ずっと一緒にいたい……
私の思う永遠と同じなのかな…






瑞輝の書いた紙を手に取ると、下からもう1枚紙があったみたいで、それがペラリと床に落ちてしまった。





ひんやりとした床に片足をつき落ちた紙を触ると分厚く、普通の紙じゃないことがわかった。



< 115 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop