久遠の愛と約束を
【久遠 (くおん)】
時がかぎりなく続くこと 永遠
「えい、えん………」
永遠、その言葉を口に出すと、胸がグッと苦しくなる。
一度止まった涙は、また溢れ出しそうになる。
瑞輝は、この言葉をどんな気持ちで書いたんだろう…
瑞輝にとっての永遠って、何だろう……
ずっと一緒にいたい……
私の思う永遠と同じなのかな…
瑞輝の書いた紙を手に取ると、下からもう1枚紙があったみたいで、それがペラリと床に落ちてしまった。
ひんやりとした床に片足をつき落ちた紙を触ると分厚く、普通の紙じゃないことがわかった。