久遠の愛と約束を
「あっ…これ……!」
めくってみると現像された文化祭の時に撮ったあの写真だった。
同じクラスTシャツを着て笑いながらピースをする2人は、とても幸せそうな顔をしている。
あの頃の私たちは、こんなことが起きるなんてこれっぽっちも思わなかった。
久遠…
離れ離れになってしまった私たちに、永遠という言葉は成立するのかな………
答えのない、問い。
私の頭はぐちゃぐちゃとかき混ぜられたように混乱していた。
「瑞輝…どこにいるの……会いたいよ……」
静かな社会科資料室に私の声は寂しげに消えていった。