久遠の愛と約束を

「紘那、どうしたの?最近ご飯、食べてないでしょ」

「…うん。」




お昼の時間、葵はおにぎりを片手に私の席に来てくれた。



学校が始まって5日が経った。私はご飯を食べてない。


…というか、食べられない。喉が固体を拒絶しているようで…ここ最近はチューブの蒟蒻ゼリーを一日に一食、食べるだけ。





「紘那、放課後デートしよっか。」


おにぎりをもぐもぐと食べながらニヤリと笑う葵は、私に提案を持ちかけた。



「え、葵は部活……」

「親友を置いてまで部活できるほど薄情じゃないのよ。
じゃ、放課後ね〜」



5、6限は選択科目。葵は美術の道具を持って教室を出て行った。
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